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【ブックレビュー】地域振興のための強かなやり方『まちで闘う方法論』

東京都が主催したセミナーで、まちビジネス事業家の木下斉さんの講演を聞いてからtwitterをフォローしていたのですが、新刊を出されたとのことで購入してみました。

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建築やまちづくり、コミュニティデザインを専門にしている学芸出版社の本で、ちょっぴり専門書っぽくもあり、地域活性化のための手順がぎっしり書いてあります。

タイトルに「闘う」とありますが相手は地域の人ではなく、過去の常識、法律制度、既存組織の壁や事業であり、折れそうになる自分の心とも闘いです。かなり手強いものばかりです。

成功するために、まずは自分から変わる

著者の木下さんは高校生のころからまちづくりに関わり、一橋大学大学在学中から地域政策系の調査研究業務に携わり、現在は独立して全国各地でまち会社へ投資、設立支援を行っています。

本の帯に「18年の苦闘から紐解く解説書」とありますが、ただの解説書ではなく自腹を切ってまちづくりをしてきた挑戦から得られたことがつまっているのでかなりの読みごたえです。

本書は大きく3つの項目で構成されています。
第1章 思考編
第2章 実践編
第3章 技術編

まずは思考編で地域づくりに必要な考え方やマインドを育てます。自分個人、仲間、地域社会全体と関わる時に現れる問題を乗り切り、成長するために必要なことです。同時に「中途半端な正義感だけではまちを変えることはできない。」という覚悟が問われます。

実践編では具体的な成長プロセスに入っていきます。単発活動から継続事業へ、自ら動くところからマネージャーとしてメンバーに動いてもらう段階へ。木下さんの経験談を半ページほどはさみながら8つのステップが紹介されています。

技術編では情報力、論理力、構想力、実現力、組織力、営業力、数字力の7つの身に付けるべきスキルが紹介されています。これらは地域振興にかかわらず、ビジネスをしていく上でどれも必須のスキルです。

それぞれの項目におすすめする書籍が紹介されているので、自分はちょっとここが弱いな…と思ったらぜひ購入されることをおすすめします。

「稼げるまちづくり」のための教科書

地方に行ってみんなと仲良くなって楽しくビジネスできたらいいなあ、なんてフワフワした理想は木っ端微塵に粉砕してくれる実践ベースのガチな本なので、役に立つ人には本当に役に立つし、何より心の支えになります。

木下さんが地域活性化事業を通じて収入を得ていくまでに活動に参加してから5年、事業として取り組み始めてから3年ほどかかったそうです。こんなにたいへんなノウハウを全力で出力してしまうなんて!

地域振興に取り組んでいる人にはぜひ読んでもらいたい1冊です。

『まちで闘う方法論:自己成長なくして、地域再生なし』
木下 斉( 学芸出版社)1944円
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